価格:
2,730円 「ジャパニメーション」という呼称も近年すっかり定着した感のある日本のアニメーション(以下、アニメ)が、学術研究の対象として充分な複雑さと厚みを持つと認められはじめたのは、大友克洋の『AKIRA』アニメ版が公開された1988年前後からだろう。日本文学を研究してきた著者がアニメに関心を持ったのも、まさにこの作品からだったという。
その『AKIRA』に始まり、『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『もののけ姫』など、アニメを語る際必ず取り沙汰される作品群から、『らんま1/2』、『ああっ女神さまっ』といった、ヒット作ではあるがその手の文脈では滅