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2,500円 「ヴァイオリンの怪人あらわる」「メニューインが大絶賛し、ムターも驚いた」「笑っちゃうくらいうまい」というのが、ラカトシュが1998年にドイツ・グラモフォンからデビューしたときのキャッチコピーであった。それから5年経った今、もうラカトシュの音楽は笑いごとでは済まされない。
まず第1にラカトシュのヴァイオリンの壮絶なうまさ。クラシックでもこれほど弾ける人間がほかにどれだけいるだろうかというほど。エネルギッシュな速弾きだけではない。「ひばり」など、悪魔が乗り移ったかと思うほど異常な音が跳ね回る。
第2に、ラカトシュの音楽には、クラシックには最も欠けている泥臭さがたっぷり含ま